ハンドメイドで「売れる作品」を作る8つの基本法則

   

max-panama-312158

ハンドメイドで食べて行きたい人へ

数ヶ月に1回の更新ペースのこのブログですが、たくさんの方が見に来てくれていて、個別で質問やメッセージをいただくようになりました。
私のブログを見る方に共通しているのは、「ハンドメイドで食べて行きたい」という強い意思。
そのために工夫をして色々な情報を集めている方々です。

そんなみなさんが一番欲しい情報ってなんだろう?
と考えてみました。

やっぱり、「売れる作品」を作る方法なのではないかと思います。

ということで、今日はマル子が常に気をつけている作品作りについてまとめてみます。
「売れる作品」になるためにはたくさんの条件が必要ですが、中でも「基本」と考えられる8つの大事な項目について、ひとつずつ説明しますね。

【その1】リピートしたいと思えるほどのクオリティがあるかどうか。

・・・ハンドメイド販売において、「リピーター」の存在はとても重要です。これは、ハンドメイドに限らず、商売全般に言えますね。マル子は、新しいお客さんとリピーターの割合でいったら、リピーターの方が多いのが理想的だと思います。
リピーターが少ないということはそのまま、「満足度が低い作品を提供している」ことを意味する可能性があります。
リピーターが多いのであれば、「リピートしたくなるほど高いクオリティーの作品」である可能性が高いです。
あなたのお客さんが、どのくらいリピートしてくれるのかはしっかりと見ておきましょう。
「リピーター、少ないかも?」と感じたら、作品のクオリティを見直してみてください。

【その2】実物を手にとったときの「残念ポイント」がないか。

・・・ハンドメイド販売の方法として、iichiやcreema、minneを使ってる方は多いと思います。マル子もiichiとcreemaを使っています。つまり、オンライン販売ですね。少し昔の言葉でいうと、「通販」です。
お客さんはネットのページ上でしか作品を見ることができません。それで魅力を感じて購入に至っても、とってもとっても不安です。「通販だから、失敗するかも…」と。
自分がECサイトで物を買うときを振り返ってみれば、気持ち、わかりますよね?
実際に作品が自宅に届いて、梱包をほどいて、実物を手にとったときに少しでも「うわ・・・、思ったものと違う」と思わせてしまったらいけないです。
つまり、WEBサイトに掲載する写真や文章と実物は連動してなければいけません。
通販でのお買い物体験を考えたとき、この「最初の出逢いの瞬間」がとても重要。
ネットでポチっと購入したあと、不安に感じながら待っている期間があるからこそ、このときの印象は強烈。あとから覆すのがなかなか難しいのです。

【その3】作品を2週間利用してみて、「もう一つ欲しい」と思えるハマる理由があるか。

・・・作品を実際に利用開始したあと、「あ、もう一つ欲しいな」と思ってくれたら最高です。これが、リピートのメカニズム。
この衝動があるかないかでリピートのお客さんがつくかつかないかが決まります。
この2週間のうちに、「想像以上に便利だな」「友達に褒められた」「家族も気に入って使ってくれた」「この作品を見るたびにハッピーになる」などなど、お客さんは新しい発見をします。
ポジティブな発見もありますが、もちろん、ネガティブな発見もします。「他のお店でもっと安い物を見つけてしまった」「誰にも褒められない・気づかれない」「使いにくくて、自分の生活には合わないかも」「部品が壊れた・色が落ちた・洗ったら形が崩れた・・・etc」などです。
ポジティブな発見が圧倒的に多くて、ネガティブな発見が少ない、もしくはほとんど無ければいけないです。
なんなら知り合いをモニターにして、2週間つかってもらっても良いかもしれません。それで、ポジティブな発見・ネガティブな発見を書き出してもらえれば客観的な事実がわかりますね。

【その4】作り手の「無駄なプライド」を捨て去ることができるか。

・・・ハンドメイド作家の陥りやすい罠として、自分のこだわりが強すぎて作品がひとりよがりということがあります。
この葛藤は、アーティストや芸術家を目指す人によくあるものかと。
自分のために作るものでないのだから、どこまで大衆に迎合すれば良いのかというポイントは悩みどころです。
マル子は、「ゆずれないポイント」と「ゆずれるポイント」のバランスが大事だと思います。
できるだけ、「ゆずれないポイント」は少なくて、「ゆずれるポイント」が多い方が、商売人には向いているかと。
マル子も、活動をはじめたときに葛藤しました。
この作品のこの部分は、すごく時間がかかるけど、絶対にやらなくちゃいけない部分。と執着していたポイントがあったのです。
でもあるとき、モニターをお願いしていた友達に、「マル子はこだわるかもしれないけど、作品を買う人はほとんど気にしない・気にならない部分だよ」
と。
こういう気づきは大事ですね。結局、このこだわりの部分は無くしました。
私は無駄なプライドに固執していたのですが、お客さん目線により近い人にとってはとるにならない違いだったんです。
自分目線じゃなかくて、広い視野で、お客さんに近い視点で作品作りをしないと「無駄」が発生しますね。

【その5】耐久テストをしているか。すぐに壊れる劣悪品ではないか。

・・・売った作品が壊れてしまい、お客さんに指摘されたという事態。私の周りのハンドメイド作家さんに、とても多いです。
これ、本当によくあると思います。なぜなら、みんな、耐久テストを本気でしないから。
「作品ができた!嬉しい→すぐに売ろう!」となりがちですね。
作品のジャンルによりますが、ある程度使ってみる耐久テストが必要です。
失った信頼は取り戻せません。
せっかく新しいお客さんがついてくれたのに、作品が壊れてしまうなんて・・・。そのお客さんは、二度とリピートしませんよね。。。
作り手さんに悪気は一切ないと思います。
だからこそ、誰にでも起こりうることです。劣悪品を販売するつもりなんてなくても、耐久テストをしてみたらすぐに壊れてしまうかもしれません。
自分で気がついて改善できれば問題ないのですが、お客さんに指摘されるというのは、「事故」ですね。
事故を起こさないように、気をつけましょう。。。

【その6】同じようなものが他に売ってないか。

・・・マル子はこのブログの中で、「マーケティングが大事」とか「ブランディングが大事」とかよく書いてます。マーケティンやらブランディングやらカタカナの言葉でかっこつけてる!と自分でも思います(笑) 簡単な言葉で言うと、「同じような物が他に売ってないか」ということにつきます。
これは、とっても大事。他で買えないなら価格も安くしなくてすみます。他で買えないから、売れます。他で買えないから、ファンがつきます。
良いことだらけです。
逆に、他に売ってる場合は、価格をより安くしたり、何らかの別のアドバンテージポイントが必要になります。
これがなかなか難しい。
だったら最初から、他に売ってないものを販売しませんか?

【その7】「こだわりの作品」という雰囲気が伝わる作品ページになっているか。

・・・実物を手にとってみることができないオンライン販売では、作品ページの「雰囲気」がとても重要。
とくに、ハンドメイド作品を好んで買ってくれるお客さんたちは、「作家のこだわり」にとても敏感です。
大量生産の安い品物を買うときの感覚とはまったく違います。お客さんたちは、作品との「素敵な出逢い」を期待しています。
「物を買う」という感覚よりも、「自分の人生を豊かにしてくれる新しい友人と出逢う」という感覚に近いと思います。
作家さんが販売する作品は、「物」というより「人」。自分の子供だと思いながら大事に作り上げ、育て、社会に送り出す。そんな愛情が作品ページから感じられることが大事。
大げさかもしれませんが、お客さんはそのくらい、過度な愛情を注がれた「人(=作品)」との出逢いに感動します。

【その8】取引することが不安になる「素人っぽさ」が出ていないか。

・・・ハンドメイド販売において、「見せ方」というのは言わずもがな、重要ですよね。綺麗な写真、自分が利用している図がイメージしやすい写真、素敵な文章。最近のハンドメイドサイトでは、本当にみなさん、素敵なページを作っています。
でも、だからこそ、お客さんたちの目は肥えています。少しでも「素人っぽい」部分があると、お客さんは不安になります。
例えば、写真が暗くて作品に影が出ていたり、いかにも「家の中です」というような場所で撮っていたり。
文章についてもそうです。
プロフィール紹介文の中に「趣味ではじめて販売しています」などと書いてあったりすると、「この人と取引したら、きちんと対応してくれるのかな?」と不安になりませんか?
趣味ではじめて販売すること事態は否定しません。でも、お金をもらって販売する以上、取引についてはプロでなくてはいけません。オンライン通販という顔の見えない取引であるからこそ、お客さんは不安です。
自分が必死で稼いだお金を払うのですがから、素人と取引するよりも、プロと取引したいと思いませんか?

 - 売上アップのノウハウ