ハンドメイド作品の値付けで「手間賃」を無視すると恐いことが起こる

      2016/11/11

値付け

自分の工賃を作品の価格に含めてください!

これからハンドメイドマーケットで作品を売っていこう! と考えている方に、まず口を大にしてアドバイスしたいこと。
それは、
しっかり、自分の手間代を価格に含めてくださいね!

ということ。

なんでこんなアドバイスをしたいかというと、工賃を無視して値付けをする人が本当に多いから

「自分の手間賃なんて、最初はいらないな」と割り切っていませんか?
「工賃を含めると値段が高くなっちゃうから」という理由で、自分の手間代を無視していませんか?

ハンドメイド販売初心者の人ほど、工賃を価格に含めない傾向があります。

この考え方は、こちらの本にも口すっぱく書かれていました。

minneで売れっ子ハンドメイド作家になる本

ちなみにこの本、ハンドメイド作家として活動をはじめようとしている人には本当におすすめ。
値付けの考え方、原価計算方法、ラッピングなどなど、よくあるQandAを網羅して分かりやすく説明してくれているから。
ハンドメイド活動の入門書として、まずは読んでおいて損はないです。

なぜ手間賃を無視してはいけないのか?

理由は一つです。
作家活動が続けられなくなるから。

手間賃を含んでいないということは、つまりは、ただ働きと一緒ですよね?

「趣味だから給料はいらない」「好きでやってるんだから、利益なんて求めない」

最初はこんなふうに考えて活動できるかもしれません。

でも、この状態は非常に危険です。

もしあなたが忙しくなったら、お金に困ったら、趣味の活動をまず一番に切り捨てますよね。
その瞬間に活動は終了です。

それに、「楽しいから利益はいらない」と言ってられるのも束の間です。

確かに、自分の作品が売れて、喜びのメッセージが届いて、さらにリピートしてもらえたりすると本当に嬉しいです。
でも、そのモチベーションだけでは活動は続けられません。

自分の貴重な時間を割いて作品を売っても、
その対価が得られないことに、いつか疑問を感じてくるでしょう。

何もお金が生み出されないのに、私、何やっているのだろう? と。

しっかり工賃をとっていれば、活動を継続できる

逆に、販売価格の中に手間賃をしっかり含めていれば安心です。
忙しい生活の合間をぬって作品作りをしても、「この時間分のお金は、ちゃんと手元に入ってくる」という確信を持つことができるから。

きちんと工賃が支払われるなら、作品をもっと作ろうと思うし、頑張って売ろうと思う。つまり、モチベーションも上がる。
モチベーションが上がるから、素敵なアイディアがひらめいたり、お客さんに対しても丁寧に接することができる。

工賃って、本当に大事なんです。

私自身、ハンドメイドマーケットで出品する前に友達に手作りの品をあげたり、安い価格で売ったりしていました。
マーケットに出品する前のテストマーケティングのつもりだったので、工賃をとっていませんでした。

友達は喜んでくれるし、作品を褒めてくれる。それは嬉しかったのですが、やはり作品を作ってるときが辛かった。

もちろん、好きなことをやっているのですが、こんなに時間をかけて作っているのに、お金は発生しないんだな・・・・

とさみしい気持ちになる瞬間があるのです。
こういう気持ちになると、早く作業を終わらそうと思って雑になります。できあがった作品も、出来が粗かったりするんです。

工賃をとらないと、作品の質も落ちてしまうんですね。悪循環です。

なので、私は値付けの際に、しっかり工賃を含んでいます。

活動を続けていくために。作品の質を維持するために。モチベーションをあげるために。工賃は必要です!

 - 作品の価格・値付けなど